2006年08月10日

キムワイプ

キムワイプとは,化学実験のときに使用されるボックスティッシュのようなものです.

化学実験に使うガラス器具の水分や汚れを拭き取るとき,普通のティッシュペーパーでは細かい繊維が器具に付着してしまうので,使用できません.
キムワイプはガラスへの繊維の付着がなく,吸水性にも優れています.安価に手に入る同等品がほとんどないため,実験室では商品名であるキムワイプ (Kimwipes)がまるで普通名詞のように使われています.

キムワイプ1
キムワイプ(現在のパッケージ)


で,上の写真が現在日本で売られているキムワイプのデザイン.ところが先日,研究室の多くの古い道具が眠る場所から,箱のデザインが違っている古いキムワイプを発見しました.

キムワイプ2
キムワイプ(ちょっと古いパッケージ)


で,せっかくなのでキムワイプの歴史を調べてみました.

キムワイプはもともとはアメリカのキンバリー-クラーク社(Kimberly-Clark Corp.)の製品.この会社はティッシュペーパーの『クリネックス』で知られる会社で創業は1872年.肝心なキムワイプの発売年が見つけられなかった….
日本には1963年に,十條製紙との合弁会社である十條キンバリーを設立.翌年に日本でのクリネックスの販売が行われている.66年にはキムワイプと並ぶ工業用ワイパー『JKワイパー』が発売になっていることから,おそらくこの時期にはキムワイプは既に日本でも使われていたのではないかと思われる.
1996年,十條キンバリーはクレシア(1993年に「山陽スコット」から改名)と合併した.ということで写真で示した古いほうの箱は少なくとも96年の合併よりも前に作られた箱だということになるわけだ.

そして何ともタイムリーなことに,2006年8月1日より,株式会社クレシアは「日本製紙クレシア株式会社」に変更になっているとのこと.最近製紙業界は北越製紙に対する王子製紙の敵対的TOBでなにかと話題だけれど,製紙業界もどんどん再編されていくんだろうか.製紙業界のことはほとんど無知なんだが.それはさておき,今後研究室でキムワイプを箱買いしたら,社名が何と印字されているか気をつけてみてみるのはいかが?

末筆にてのお願いで誠に恐縮ではありますが,もしお手元に「もっと古い時代のキムワイプの箱がある」という方がおられましたら拝見させてはいただけないでしょうか.また,「アメリカ製のKimwipesの箱を持っている」「いやいや甘い,もっと別の言語のプリントされた箱もあるぞ」というツワモノがいらっしゃいましたら(いるのか?)ご一報いただければ幸いです.

キムワイプ底面
古いほうのキムワイプの箱 底面


参考URL:
・日本製紙クレシア株式会社 http://www.crecia.co.jp/
・Kimberly-Clark Professional http://www.kcprofessional.com/
・Wikipedia(英文)Kimberly-Clarkの項 http://en.wikipedia.org/wiki/Kimberly-Clark
posted by Kammy+ at 22:20| ☁| Comment(3) | TrackBack(12) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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