2006年08月27日

助手のお仕事 第18―21週

第20週はまるごと夏季休暇.
それ以外の平日は15日のうち14日は顕微鏡室にこもっておりました.

一向にデータの出ない状況に業を煮やしたボスが,私のやり方を徹底分析.
いかに私が道具を適当に使っていたかが明るみに.
ネジのゆるみを直すことで格段に操作性が向上し,コツもようやくつかむことができて観測条件は整った様子.あとは観察する細胞の条件検討ということに.

このテコ入れによってぽつりぽつりとではあるもののデータが出始めました.
結果が期待通りになるかはまだわかりませんが,ここまで長かった….

私は北海道は夏の暑さでも思考停止するほどヤワな脳ミソの持ち主で,今年も寝苦しさで睡眠の質が低下しふらふらだったのですが,ようやく夏も去っていきそうです.この流れがうまく秋につながっていってくれればいいなあと願う次第であります.
posted by Kammy+ at 15:58| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Kammy+の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月10日

キムワイプ

キムワイプとは,化学実験のときに使用されるボックスティッシュのようなものです.

化学実験に使うガラス器具の水分や汚れを拭き取るとき,普通のティッシュペーパーでは細かい繊維が器具に付着してしまうので,使用できません.
キムワイプはガラスへの繊維の付着がなく,吸水性にも優れています.安価に手に入る同等品がほとんどないため,実験室では商品名であるキムワイプ (Kimwipes)がまるで普通名詞のように使われています.

キムワイプ1
キムワイプ(現在のパッケージ)


で,上の写真が現在日本で売られているキムワイプのデザイン.ところが先日,研究室の多くの古い道具が眠る場所から,箱のデザインが違っている古いキムワイプを発見しました.

キムワイプ2
キムワイプ(ちょっと古いパッケージ)


で,せっかくなのでキムワイプの歴史を調べてみました.

キムワイプはもともとはアメリカのキンバリー-クラーク社(Kimberly-Clark Corp.)の製品.この会社はティッシュペーパーの『クリネックス』で知られる会社で創業は1872年.肝心なキムワイプの発売年が見つけられなかった….
日本には1963年に,十條製紙との合弁会社である十條キンバリーを設立.翌年に日本でのクリネックスの販売が行われている.66年にはキムワイプと並ぶ工業用ワイパー『JKワイパー』が発売になっていることから,おそらくこの時期にはキムワイプは既に日本でも使われていたのではないかと思われる.
1996年,十條キンバリーはクレシア(1993年に「山陽スコット」から改名)と合併した.ということで写真で示した古いほうの箱は少なくとも96年の合併よりも前に作られた箱だということになるわけだ.

そして何ともタイムリーなことに,2006年8月1日より,株式会社クレシアは「日本製紙クレシア株式会社」に変更になっているとのこと.最近製紙業界は北越製紙に対する王子製紙の敵対的TOBでなにかと話題だけれど,製紙業界もどんどん再編されていくんだろうか.製紙業界のことはほとんど無知なんだが.それはさておき,今後研究室でキムワイプを箱買いしたら,社名が何と印字されているか気をつけてみてみるのはいかが?

末筆にてのお願いで誠に恐縮ではありますが,もしお手元に「もっと古い時代のキムワイプの箱がある」という方がおられましたら拝見させてはいただけないでしょうか.また,「アメリカ製のKimwipesの箱を持っている」「いやいや甘い,もっと別の言語のプリントされた箱もあるぞ」というツワモノがいらっしゃいましたら(いるのか?)ご一報いただければ幸いです.

キムワイプ底面
古いほうのキムワイプの箱 底面


参考URL:
・日本製紙クレシア株式会社 http://www.crecia.co.jp/
・Kimberly-Clark Professional http://www.kcprofessional.com/
・Wikipedia(英文)Kimberly-Clarkの項 http://en.wikipedia.org/wiki/Kimberly-Clark
posted by Kammy+ at 22:20| ☁| Comment(3) | TrackBack(12) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月06日

ものつくりの能力

最近,やってる実験の毛色が変わったせいで,四苦八苦しております….

特に苦戦しているのは工作.
はんだづけとか六角レンチとかサビどめとか….
今まで「ちょっと苦手だなあ」と思ってたところで勝負しなければならず,この数ヶ月はまったく歯がたっておりませんでした.
あまりに進まない私をボスが見かねて力を貸してくれたのですが…,自分のあまりの技術のなさと無頓着さが恥ずかしくなるほど,次々と現状での問題点を指摘し,どんどん解決してゆくではないですか.自分が何もできない赤子の分際で「こんな原始的な手法,魅力を感じないんですが.」とか心の中で見下してたのが本当に恥ずかしく思いました….

それにしても,元来クラスでもトップクラスの不器用さを誇っている私(いや誇りたくないけど)としては,自分のできないことから逃げて逃げてここまで大きくなってしまったのは,人生における大失敗だよなあ….そんな甘っちょろい生き方してたせいで,何一つまともにやりとげられない人間になってしまったしなあ.そもそもできることにくらべてできないことがあまりに多すぎるもの.人生にリセットボタンがくっついてたら,間違いなくここまでくるまえにボタンを押してるものなあ….「克服する」という能力が低すぎなんだよ,自分.

しかしながら自分のことは棚にあげて不安になるのは,こういう何かの道具を自分で作ったり.直したりする技術って,明らかに次の世代へ伝えきれてないよなあ….部屋に合った棚を自分で一から作ったり,配線の不具合を修理したりという,自分で何かを作って,それを使うという経験はこの一世代の間に急激に減少してるんではないだろうか.
何でも「買う」ことが美徳とされ,さらに機械が故障しても「新しいものを買ったほうが安い」という状況に慣らされてしまったら,そういうふうにモノを自分で作り出す能力は失われるよなあ….最近は機器メーカーの業者さんもトラブルを自分で見つけ出して解決するといった能力がめっきり衰えてしまい,ただの売り子とかわらないんだよなあと嘆く声も年配からはよく聞くわけで.
こういう現状を目の当たりにして「よし,だったらオレらががんばるぞ」と燃えるどころか,「まあ,そういう仕事は発展途上国から人呼べばいいんじゃないの?」とか思っちゃうところが,いかにも亡国の没落貴族ですわな.
posted by Kammy+ at 19:42| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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